この度の東日本大震災で犠牲となられた方々に哀悼の意を表しますとともに、被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
今回の震災を受け、一日も早い被災地の復興、新たな国づくりを強力に推しすすめるために、私たちは心と力を合わせて、活力ある安心、安全な日本を再構築していかなければなりません。
その取り組みの一つとして、私は「退職技術者団による福島原発暴発阻止活動」の実現に向けて行動されているボランティアの皆様を応援しています。退職した技能者・技術者を中心とするボランティアで構成されるこの会の代表は、大震災以降、福島第一原発の冷温停止の実現のために、自ら現場に入って働きたいと訴え続けてきました。「若い作業員よりも高齢者の方が、身体や生活の面で放射被爆の害が少なくて済む」と話しており、この活動に手を挙げて下さっているボランティアの数は、5月23日現在で高齢技術者団961人(内、行動隊参加者165人、賛同・応援者796人)にものぼります。しかし、彼らの思いを実現させるためにはまず「国家レベルの組織」を政府及び東京電力が設立しなければなりません。私はこの高齢技術者団を後押ししていきたいと考え、さまざまな会合や自らのHPで積極的に紹介してまいりました。こうした活動が全国の新聞や雑誌、更にはイギリスBBCをはじめとして、ドイツやフランスの海外メディアなどにも取り上げられ、今では世界中で話題となっております。若い作業員や子どもたちの未来を守るためにも一刻も早いプロジェクトの実現を目指します。