
参院予算委員会で24日午後、外交・防衛問題についての集中審議が行われ、民主党から牧山ひろえ委員が質問に立った。牧山議員は(1)韓国の竹島実効支配に対するこれまでの日本政府の対応(2)竹島問題解決への方途(3)尖閣諸島不法上陸事案の再発防止策(4)尖閣諸島の土地を国有化する考えの有無(5)北方4島返還に向けた交渉の道筋(6)平和の祭典であるオリンピックの意義と選手強化策(7)ナショナリズムを国際平和実現に向かわせることの重要性――などの論点を取り上げ、野田佳彦総理、玄葉光一郎外務大臣、平野博文文部科学大臣の考えを尋ねた。
国際司法裁判所への共同提訴に韓国が応じない場合の対応も含めた竹島問題の解決策を尋ねる牧山議員に、玄葉外相は「応じない可能性というが、まず国際司法裁判所への提訴、日韓条約の紛争解決公文に基づく調停、そしてその後どうするかなど、いろいろ考えている。あわせて、国際社会に訴える事も大事だ。竹島問題については、外務省のホームページでもさまざまな言語で立場を明確にしている。領土問題への取り組みの体制強化全般にしっかり取り組んでいく」などと答えた。
(文:民主党広報)